アベノミクス相場は、設定2以上のW2C-Clipperを破綻に追い込む凄まじいものでした。
過去にもそういった流れがありましたが、 今回の相場によりナンピン+マーチンゲールEAはもう懲りごり、今後はトレードタイプのEAしか使わないと心に誓った投資家の方々も多いことでしょう。
しかし、どのようなEAであろうとも単独では聖杯には成り得ないという考えは変わらないと思います。トレードタイプEAの多くは、一定期間ごとにパラメータの変更を余儀なくされるものです。
前記に対応するため、今回のW2C-Clipperバージョンアップでは、パラメータを任意設定可能とし、また最大ポジション数を縛る変更を行いましたが、さらにより具体的な対抗策を列記しました。
お役に立てば幸いです。
■■■ スワップポイントに着目
2001年から13年間の AUD/JPY、OnlyLong、Strategy Tester Report を示します。
https://sites.google.com/site/w2cclipper/strategytester_audjpy_2001-2013
AUD/JPYのような、恒久的にその大きな金利差を期待できる通貨ペアで、オンリーロングで稼働させるというものです。
Strategy Tester Reportでは、2008年9月〜11月末のリーマンショック相場で大きな含み損状態になりますが、10ヶ月後の2009年8月には、利食いにより解消されています。
ナンピン+マーチンゲールEAの宿命である、含み損を抱え掴まっている期間にも、大きなスワップ金利を受け取ることで、運用益をカバーすることができます。(Strategy Tester Reportにはスワップは掲載されません)
しかもその含み損を抱えているときが、トータルロットの最大値となっているのです。
■■■ エントリーポイントをズラす
今回W2C-Clipperに最大ポジション数のパラメータを内包したことにより、
以前からご提案の、エントリーポイントをズラす運用方法を、さらに安全に稼働させることができると思います。
例えば、「3ナンピン(合計4ポジション)以降に次のセットを稼働」というようなルール設定により、同じ通貨ペアの同じW2C-Clipperでも、それぞれの掴まっている期間をズラすことができます。
もちろん、相関のない通貨ペアを並行稼働させることも同様の効果を期待できます。
■■■ 明確に運用期間を設ける
毎年任意の1年間、運用稼働させるということもいい方法です。
大きなマイナスを損切り決済し、リセットしなければならない年度もありますが、長い目で見ればトータルではこちらの方がリスクが少ないことは一目瞭然です。
1月2日〜12月25日まで稼働させ、確定申告に合わせるのも、収支がわかりやすくていいかもしれません。
【過去記事】
「資金管理のみで勝ち続ける自動売買ソフト」
→ http://w2c.seesaa.net/article/173240662.html
「デモとライブ(=リアル)に差なし」
→ http://w2c.seesaa.net/article/174555650.html
「さらなるリスク低減のご提案」
→ http://w2c.seesaa.net/article/181869255.html
「ライバルは優秀投資ファンド」
→ http://w2c.seesaa.net/article/187715853.html
「ナンピン+マーチンゲール手法の2つの弱点を克服」
→ http://w2c.seesaa.net/article/192794289.html
「両建て設定を加え相乗効果を発揮する」
→ http://w2c.seesaa.net/article/210948373.html
「ナンピンゲールEAのストップ設定を完全否定」
→ http://w2c.seesaa.net/article/214299395.html
「リミット値に関する設計方針とマージン報告」
→ http://w2c.seesaa.net/article/246390562.html
「独立事象ではない為替相場でこそ真価を発揮」
→ http://w2c.seesaa.net/article/262484086.html
「ノーマル稼働と両建てに関する追記」
→ http://w2c.seesaa.net/article/266739802.html